助手席の「特等席」から届いた、手厳しい改善要求

我が家にJB64がやってきてからというもの、助手席はすっかり小学校4年生になる娘の「指定席」となりました。私に似たのか、彼女もジムニーの無骨なスタイルがお気に入りで、週末の買い出しから北陸の山道ドライブまで、どこへ行くにも喜んでついてきてくれます。
しかし、先日そんな愛娘から、助手席の静寂を破る鋭い一言が飛んできました。 「とうちゃん……この車、外はカッコいいけど、中は不便すぎる!」
彼女の言い分はこうです。
- スマホを置く場所がない(膝の上に置くしかない)
- ちょっとしたお菓子(グミやチョコ)の袋を安定して置けない
- ドリンクを置くと、それだけで手元がいっぱいになる
確かに、JB64の内装は「機能美」の塊ですが、助手席の快適性に関しては、小学4年生の女子にとっては「修行」に近いものがあったのかもしれません。愛娘からの切実な「公式改善要求」を受け、JB64 Lab主任研究員として、重い腰を上げる決意をしました。
【材料選び:直感のアカシア】

「せっかく作るなら、ジムニーのプラスチック多めの内装に温もりをプラスしたい」。そう考えた私は、ネットで見つけた既製品のレイアウトを参考にしつつ、素材を探しに地元のホームセンターへ向かいました。
木材コーナーで私の足を止めたのは、独特の濃淡が美しい**「アカシア集成材」**でした。
【今回の研究資材】
| 項目 | 内容 | 備考 |
| メイン素材 | アカシア集成材 | 1,280円(端材コーナーで発見) |
| 仕上げ材 | 木工用オイル または ワックス | 家にあった在庫を活用 |
| 固定具 | 滑り止めシート、ステー | 100均や自宅の端材 |
ウォルナットのような深い色味も捨てがたかったのですが、アカシアの複雑な木目は、どこかジムニーが駆け抜ける大自然の力強さを感じさせます。この木目を見た瞬間、「これだ!」という直感が走りました。皆さんはカスタムの際、理詰めで計画を立てる派ですか? それとも私のように、売り場での「出会い」を大切にする直感派でしょうか。
【制作:娘の笑顔を想像して】

研究員を名乗ってはいますが、私のDIYレベルはまだ「見習い」程度。しかし、娘が使うものとなれば、手は抜けません。今回、塗装工程をあえて省いた分、徹底的にこだわったのが「研磨(サンディング)」です。
ステップ1:型取りとカット
助手席前のグリップ(乗降グリップ)の形状に合わせて、厚紙で何度も型を取りました。走行中の振動でガタつかないよう、数ミリ単位で現物合わせの調整を行います。ここが一番「ラボ」らしい地道な作業です。
ステップ2:魂のサンディング(やすり掛け)
今回、オイルやニスを塗らない「無垢仕上げ」に決めたので、手触りがすべて。 万が一の急ブレーキや揺れで娘の手が触れても怪我をしないよう、角を徹底的に丸く削り込みました。180番から始め、最後は400番以上の細かいやすりで仕上げます。アカシアは硬い木材ですが、削れば削るほどシルクのような滑らかな手触りになり、その作業自体が相棒との対話のように感じられました。
ステップ3:無垢のまま、現場投入へ
塗装をすれば汚れには強くなりますが、今回は「天然木の香りとさらっとした感触」を娘に味わってほしかったため、あえてそのまま設置することに。もし汚れたら、また削ればいい。そんな「育てるテーブル」としての運用テスト開始です。



【完成:娘の判定はいかに?】
設置完了後、さっそく「特等席」の住人を召喚し、ユーザーテスト(検品)を行いました。
ダッシュボードに設置されたアカシアのテーブル。そこにスマホとお気に入りのグミを並べた娘は、しばらく無言で指先で木目をなぞっていましたが……。 「……うん、これなら合格! 触り心地がツルツルで気持ちいい!」
なんとか「不合格」を免れ、主任研究員としての面目を保つことができました(笑)。 実際に装着してみると、黒一色のインパネにアカシアの明るいアクセントが入ることで、車内がパッと華やいだ気がします。無塗装だからこその「自然な佇まい」が、ジムニーの道具感に見事にマッチしました。
5. 結論と次なる研究課題
今回の「ダッシュボードテーブル製作」を通して感じたのは、ジムニーという車は、「不便だからこそ、工夫する余白がある」ということです。
今は無垢のままですが、今後使っていくうちにコーヒーのシミがついたり、日焼けして色が変わったりするかもしれません。それもまた一つの「研究データ」として楽しんでいこうと思います。
今回は「無塗装の美学」で仕上げましたが、「ジムニーにはやっぱりオイルを塗ったほうが似合うよ!」というこだわりをお持ちの方はいますか? また、皆さんがお子さんとドライブする際に重宝している「神アイテム」などあれば、ぜひ教えてください!
初心者の私に、先輩オーナーさんたちの知恵を分けていただけると嬉しいです。次は、このテーブルに似合う「飲み物ホルダー」の改良が必要かな……と、早くも次なる実験計画を練っています。


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